映画「すくってごらん」真壁幸紀監督インタビュー

ももくろクローバーZ

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尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める世界初⁉”⾦⿂すくい映画”『すくってごらん』。

日曜劇場「半沢直樹」でも注目された歌舞伎界の若手ホープ尾上松也さんが主演のヒューマンドラマです。尾上松也さんは、古典歌舞伎はもちろんですが、風の谷のナウシカ、三谷幸喜作の「風雲児たち」など新作歌舞伎にも多くでられていて、今後の歌舞伎界をしょって立つお一人ですよね。
その尾上さんが元スーパーエリート銀行員に扮して、奈良の金魚の町で出会った美女の悩みを救うために金魚すくい大会に挑みます。金魚もすくうし、人生も救う、「すくう」をキーワードした物語。
田舎町のあぜ道にスーツ姿の男が一人、彼が尾上さん演じる香芝。
大手メガバンクのエリート銀行員で東京でバリバリ働いていましたが、ちょっとした失言が元で、田舎の支店に左遷されてしまいます。絶望感しかない香芝はがひなびた路地で艶やかな着物を着た美女を見かけ付いていくと、そこは金魚すくいのお店。赤を基調とした店内は金魚たちがアートのようにデザイン性の高い金魚鉢の中で泳いでいてそこは異空間。
実は、この町の唯一の娯楽は金魚すくい。制限時間3分で何匹すくえるかと、腕をきそいあうのです。少しずつ、興味が湧いた彼はそして香芝は金魚すくいの極意をこの美女吉乃から教わっていきます。

 支店に着任した香芝の歓迎会として、金魚すくい大会が吉乃が営む「紅燈屋」で行われたのですが、支店の面々が金魚 すくい大会を楽しむ中、気が乗らず、一足先に帰宅してしまう香芝。夕食を作ろうと煮干しをとりだすと、なぜかその煮干しが水の中で泳ぎだす。思わず、持ち帰ったポイで煮干しをすくう香芝。そこに香芝を心配した吉乃がおはぎを持って訪ねてきて、ポイを握りしめている姿を見られてしまうのだった。

本作の見どころのひとつは、もちろん“金魚すくい”。“金魚すくい”は、世界一静かで優雅なスポーツといわれるが、実際は夏祭りや 日でしか体験したことがない人がほとんどだ。映画『すくってごらん』のキャストたちも同様で、撮影に入る前 に、“金魚すくい”の道場へ練習に行き、名人からコツを学んだ。まず、金魚は追いかけるだけではなくて待つ。焦って追いかけるとポイが破れてしまうので、金魚がポイに乗ってくるまで 静かに かずにいる感覚だ。尾上松也は「つまり、すくうとは待つことであり、香芝は“金魚すくい”を通してそれに気づいたのでしょう。自分の理想や自分の考えにこだわって突き進みがちですが、冷静になって立ち止まり、どうするべきか考えることが必要だったのです。これは恋愛にも友情にも言える普遍的なことだと思います。そう思って演じました」と、“金魚すくい”から多くを学んだようだ。 また、ポイが破れたら終わりではなく、破れてからどうするかも“金魚すくい”面白さの一つ。

競技では破れても気 にせずに、少しでも残っている部分ですくい続ける。それは、出世競争に“敗れた”香芝がこの後どうするか、“破れる”と “敗れる”、金魚を“掬う”ことで、人生を見つめ直し自らを“救う”、そんなダブルミーニングから導かれる展開も興味深い。

監督は、2012 年、ショートフィルム『THE SUN AND THE MOON』が、ウォン・カーウァイ監督が設立し、ルイ・ヴィトンが主催する映画祭「Journeys Awards」でグランプリを受賞し、長編映画デビュー作の『ボクは坊さん。』(15)でも高い評価を受けた俊英・真壁幸紀監督。

TORY

大⼿メガバンクのエリート銀⾏マン・⾹芝誠は、些細な出来事がきっかけで左遷され、荒んだ気持ちを抱えて東京本社から⽚田舎の町へやってきた。そこで偶然かつ運命的に、⾦⿂すくいの店を営む美⼥・吉乃と出会い、⼀目ぼれをする。持ち前のネガティブな性格と左遷のショックから、⾹芝は心を閉ざし仕事だけを生きがいにしようと心に決めながらも、吉乃の事が頭から離れない。何とかお近づきになろうとするが、秘密を抱える吉乃の心もまた閉ざされたままだった。果たして、⾹芝は⾦⿂のように彼⼥の心もすくうことはできるのか―︖

監督:真壁幸紀

脚本:⼟城温美

原作:大谷紀子『すくってごらん』(講談社「BE LOVE」所載)

出演:尾上松也、百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコルほか

https://sukuttegoran.com/

(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社

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